2020/09/25 12:00
【books vol.001】植草甚一スクラップブック19 ぼくの東京案内
新宿はいまでも人の行き交いが多いけれど、30年前、40年前と比べると、また違う活気が漂っていたんだろうなと思います。時々、昔の写真を見たりすると、ドヤ街的な雰囲気が全然あったり、その中でジャズ喫茶とかライブハウスとかが点在し、新宿独自のカルチャーをいかんなく発揮している風景が想像できます。
J・J、植草甚一氏は、そんな街のにおいを嗅ぎ分けながら、新宿を歩き、はたまた銀座や神保町などを歩き続きけていたのでしょう。
下町育ちで、映画評論家でもあり、欧米文学にも精通していた同氏は、街の遊び方も独特かつダイナミックです。また様々な文化人とも交友が深くありました。こういう感性のある人は、街の見えかたもまた独自の目線があることでしょう。この本に書いてある街並みを、今の状況と照らし合わせながら歩いてみるのも一興かと思います。
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